一時帰国時や駐在の任期を終えた時など、ある程度のまとまった額のシンガポールドルを日本の口座に移す事ってありますよね。
駐在の帰国時の何人かに聞いても方法は千差万別で、何が一番良い方法なのかわかりません。
という事で、今回は、シンガポールドルを日本円にして送金する方法でどれが最も良い方法なのか検証してみました。
検証した方法は次の3種類です。
2019年5月9日14時のレート、S$1=80.65 JPY を使いました。
- シンガポールでシンドルを日本円に変えて持ち込み
- シンガポールの銀行で日本に送金する方法
- トランスファーワイズで送金する方法
シンガポールの両替商でシンガポールドルを日本円に両替する方法
原始的な方法ですが、シンガポールドルを引き下ろし両替商で日本円に両替し、日本に持ち込む方法です。
まずはできるだけ良いレートで両替をしたいですが、どこが最もレートが良いでしょうか?一般的にはラッフルズプレイスのThe Arcadeの両替商がベストと言われていますが実際どうなんでしょうか?
CashChangerというサイトで調べてみました。
予想した通り、ラッフルズプレイスのThe Arcadeにある3店舗が最もよいレートでした。しかもネットの S$1=80.65 JPY とほとんど遜色の無い値段(たまたま?)。
今回はS$10,000という大金を両替する事を前提としています。3店舗も同じレートで両替ができますので、1店舗だけでは現金が足りない(「もう日本円がないよ」と言われる事もあるので)というリスクも減らすことができます。
という訳でRaffels Placeの両替所では S$1=80.5152 JPY となります。
シンガポールの銀行で日本に送金する方法
シンガポールの銀行でシンガポールドルを日本円に両替し、日本の指定口座に送金する方法です。今回は、DBS銀行、UOB銀行、OCBC銀行の3大地場銀行で比較してみました。
日本の指定口座に送金する場合、新生銀行などの一部の銀行を除くと、所定の受取手数料がかかります。
受取手数料は銀行によってまちまちですが、三菱UFJ銀行の場合、 被仕向送金手数料として1500 JPY、さらに 円為替取扱手数料 として 送金金額の0.05%(最低2,500円)かかります。
つまりS$10,000分の日本円が入金される場合、1500円+2500円=4000円の手数料がかかることになります。。
DBS銀行でシンガポールドルを日本円に両替し、日本に送金する場合
今回調べてみたところ、DBS銀行は日本円での日本の銀行への送金手数料は無料でしたが、為替レートがS$1= 79.6749 JPYでした。町の両替商と比較するとかなり悪いレートです。
つまりS$10,000を日本に送金する場合は、796,749 JPYが銀行に送金されます。ただし、新生銀行などの一部の銀行を除くと、日本の銀行での受取手数料が必要となります。
UOB銀行でシンガポールドルを日本円に両替し、日本に送金する
UOB銀行の為替レートはS$1= 79.5608 JPY。
さらにUOBの手数料として、次の料金がかかってきます。
- Commission :1/16% = 0.0625%
- Cable charge: S$30
つまり、S$10,000を送金する場合、〔S$10,000-S$36.25(手数料)〕×79.5608 = 792,724 JPY となります。
OCBC銀行でシンガポールドルを日本円に両替し、日本に送金する
OCBC銀行の為替レートは$1=JPY 79.6876
手数料はCommission S$10、Cable Fee:S$20の合計30$です。
つまり、S$10,000を送金する場合、〔S$10,000-S$30(手数料)〕×79.6876 = 794,485 JPY となります。
各銀行のまとめ
各銀行の結果をまとめると次のようになりました。
- DBS銀行:S$10,000 → 796,749 JPY + 受取側銀行の手数料
- UOB銀行:S$10,000 → 792,724 JPY + 受取側銀行の手数料
- OCBC銀行:S$10,000 → 794,485 JPY + 受取側銀行の手数料
送金手数料が無料のDBS銀行が最も良い結果となりました。
トランスファーワイズで送金する方法
海外送金で最も良いと言われるトランスファーワイズで検証してみました。
トンランファーワイズのサイトから計算する事ができます。結果は次の通りです。
手数料はS$55.59、それに為替レートは80.640000とネットのレートとほぼ同じ。
結果、S$10,000 → 801,917 JPYとなりました。 日本の受取側の銀行によっては受取手数料が必要となりますのでご注意ください。
こちらのリンクから登録頂きますと、初回手数料は無料になりますので、是非お試しください!
シンガポールドルを日本円にして送金する方法の検討結果
結果をまとめると次のようになります。
- シンガポールの両替商でシンドルを日本円に両替する方法 … 805,152 JPY
- トランスファーワイズで送金する方法… 801,917 JPY + 日本での受取手数料
- シンガポールの銀行で送金する方法(DBS銀行の場合)… 796,749 JPY + 日本での受取手数料
※日本での受取手数料は銀行によって異なります。新生銀行では無料ですし、三菱東京UFJでは4,000円です。
圧倒的にシンガポールの両替商でシンガポールドルを日本円に両替をした方が良いという結果になりました。
シンガポールの両替商でシンドルを日本円に両替する方法
ただしS$10,000という現金を引き出すには、ATMで複数回に分けて引き出すか、窓口にて引き出しが必要です。
また両替商で両替をする際も、1店舗での両替にも限界があるので複数店舗でしないといけない可能性あります。
現金を日本にハンドキャリーするのもリスクですし、何より大金を手で持っていると落ち着かないですよね。
煩わしさとリスクはありますが、送金費用を大きく抑える事ができます。
また今回はS$10000で検証していますが、100万円を超える現金を日本国内に持ち込む場合には申告が必要ですのでご注意ください。
トランスファーワイズで送金する方法
次にトランスファーワイズが良い結果となりました。為替レートはほぼネットのものと同様で純粋に手数料だけがかかります。
現金をハンドキャリーするのが煩わしいのであれば、トランスファーワイズで日本の指定の銀行口座に送金するのが良いかもしれません
シンガポールの銀行で送金する方法
銀行で送金する方法は最も悪い結果となりました。
DBS銀行は送金手数料が無料ですが、為替レートが悪いので。逆に為替レートで利益を取っているのだと思います。
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