シンガポールでの出産費用を公開!妊娠から出産までの合計は?

出産

シンガポールの出産は日本と比べて非常にお金がかかります。

実際にどれぐらい費用が掛かるのか、またどうすればその費用を抑えられるのか気になっている方も多いと思います。

今回は2019年8月にマウントエリザベス病院で出産した筆者のケースを紹介し、少しでも安くするにはどうすれば良いかを検証しました。

是非皆さんの参考になればと思います。

※以下に記載する費用はすべてGST:7%込みの費用です

マウントエリザベス病院での出産費用

シンガポールの出産で真っ先に候補として挙がるのが、マウントエリザベス病院での分娩/出産です。

特に日本人の間では、モトコクリニックの評判が高く、クリニックが提携しているのがマウントエリザベス病院であるため、マウントエリザベス病院を選ぶ人が多いと思います。

モトコクリニックでの検診からマウントエリザベス病院での出産までに掛かった費用をできる限り詳細に開示します。

モトコクリニックでの検診費用 ~妊娠初期から出産直前まで~

妊娠が分かってから出産直前まで、定期的に検診としてクリニックに来診します。妊娠初期であれば1カ月に1回ですが、時間が経つにつれ2週間に1回となり、最終的には1週間に1回となります。

1回の診察でかかる費用は?

1回の診察でかかる費用は約S$300強でした。費用は診察内容によってはまちまちですが、医師との面談、子供のエコー、血液検査、薬などが費用に含まれます。

検診以外にかかる費用は?

オプションですが羊水検査、新型出生前診断(NIPT)、FTPS(First Trimester Pregnancy Screen)検査などの先天性障害の検査や診断の費用が検診費用以外にかかってきます。

費用の詳細は各病院にお問い合わせ下さい。

因みに筆者じゃ各種遺伝子疾患や性別の分かる診断テストをしました。たぶん一番高いです。

診断も合わせて約S$1,500でした。

出産までの検診の費用の合計はどのぐらい?

合計15回の検診(薬を取りに行くだけの時もあった)と先天性障害の検査の合計で、

S$7,077でした!

マウントエリザベス病院での分娩費用 

シンガポールでは硬膜外麻酔の無痛分娩で出産するのが普通です。入院日数も事前に選択する事ができます。日本では1週間ほど入院するようですが、シンガポールだと2-3日で退院するのが一般的です。

選んだパッケージ

出産に先立って、妊婦の希望を元に出産方法や入院日数を選択します。今回選んだプランは次の通りです。

  • 無痛分娩(硬膜外麻酔)
  • 計画分娩
  • 2人部屋
  • 3泊4日

一番短い入院プランは2泊3日です。

ただし、日本人だと黄疸の基準数値を満たさず、子供が退院できないケースもあり、3泊4日のプランが安心とされています。

もちろん費用も高くなります。

今回は母子ともに健康で無事に3泊4日で退院できましたが、やはり黄疸の数値が少し悪く、光線療法を受けています。

マウントエリザベス病院での分娩費用は?

マウントエリザベスでの分娩費用の合計は。。。

S$13,584でした。

内訳は次の通り、

  • パッケージ費用:S$3,962
  • パッケージ外費用:S$1,515
  • 医者代:S$8,107

パッケージ費用 S$3,962

パンフレットを読む限り、以下の内容が入院パッケージに含まれます。パッケージ費用=施設利用代と分娩以外にかかる費用、というイメージでしょうか。

  • 通常の範囲での医薬品
  • 通常範囲でのナースのケア
  • BCGとB型肝炎の予防接種(1回目)
  • 新生児の血液検査(血液型とか)
  • 15分間のマッサージ
  • グループレッスン

パッケージ以外の費用 S$1,515

手術時の消耗品の費用や検査の費用がパッケージ以外にかかります。母親、子供それぞれに費用が発生し、以下の通りでした。

  • 母親:S$790
  • 子供:S$726

医者への費用 S$8,107

最も費用が掛かったのが医者への費用でした。日本では、医者代と病院代の区別はありませんが、シンガポールでは分けて支払われます。

医者への費用の詳細は以下の通りです。

  • 小児科医:S$642
  • 麻酔科医:S$1,230
  • 産婦人科医:S$6,234

シンガポール出産費用の合計は?

シンガポールでの出産費用の合計は、

  • モトコクリニックでの検診費用:S$7,077
  • マウントエリザベス病院での分娩費用:S$13,584

合計:S$20,661でした。

シンガポールでの出産費用を少しでも抑えるには…

マウントエリザベス病院×モトコクリニックの出産費用は検診から出産までで約S$20,000となりました。

駐在員で出産費用は100%補助という素晴らしい会社に勤めている方は別ですが、少しでも自己負担がある方はできる限り費用を抑えたいですよね。

そこで少しでも出産費用を抑えるために注意すべきポイントについてまとめました。

病院/先生選び

シンガポールで外国人でも出産が可能な病院は複数あります。マウントエリザベス病院は私立病院の中でも最も高いと言われています。

KKホスピタルの公立病院であれば、費用はおそらく1/3(同僚のシンガポーリアンに聞きました)。

私立病院でもグレインイーグルスはマウントエリザベスより安いと言われています。

部屋の人数

当然ですが、個室ではなく、大部屋に入院するほど入院費用も安くなります。筆者の場合、2人部屋を選びましたが、同じ日数のプランの場合、約S$1,500の差が出ます。(2019年8月現在の情報)

1人部屋/3泊4日/ 無痛分娩(硬膜外麻酔)2人部屋/3泊4日/ 無痛分娩(硬膜外麻酔)
パッケージ金額:S$5,356(GST7%込み) パッケージ金額:S$3,962(GST7%込み)

妻の入院の時には、ラッキーなことに同じタイミングで入院する妊婦さんもおらず、実質1人部屋でした。

宿泊数を減らす(賛否あり)

宿泊数が少なければ少ないほど料金は安くなります。ですが、無痛分娩とは言え、体に大きな負担がかかるので無理はいけません。

日本人は黄疸が出やすく、短い入院期間だと再検査となるケースが多い様です。再検査となると、退院の翌日に新生児を連れて病院に行く事になります。

子供にも妊婦にも大きな負担となるので、むやみに宿泊数を減らすのは良くありません。

入院期間が3泊4日であれば、黄疸で引っかかる事も少なくなるようですが、こればっかりは子供次第です。

2人部屋/2泊3日/ 無痛分娩(硬膜外麻酔)2人部屋/3泊4日/ 無痛分娩(硬膜外麻酔)
パッケージ金額:S$3,307(GST7%込み) パッケージ金額:S$3,962(GST7%込み)

パートナーは宿泊しない

分娩やその後の入院時に、パートナーも付き添いで宿泊する事が出来ます。

マウントエリザベス病院の場合、費用は約$100/泊。一応食事は3食出ますが、分娩室や病室のソファーでの宿泊になります。

病院の面会時間も長く(マウントエリザベス病院は朝8時から夜8時まで)、差し入れや電話も制限無し。

赤ちゃんは看護師さんがケアしてくれるので、あえてパートナーが宿泊するメリットは感じませんでした。

欧米文化圏だとパートナーも付き添って宿泊するのが常識なんですかね?私も出産の立ち合い時に仕切りに宿泊していくが尋ねられました。

必要性を感じないのであればパートナーは宿泊しなくてOKです。

クレジットカードで支払う

これは絶対やった方が良いです。S$20,000も支払うビッグイベントなので是非ともクレジットカードの特典を活用しましょう。

筆者は、以下リンクで紹介したAmexのカードで支払い、S$280のキャッシュバックを得ました。

他にも以下の記事で紹介している、シティバンクのマイルカードであれば、シンガポール航空の東南アジアの往復分ぐらいはすぐにたまります。

大きな金額を払う機会なので、絶対クレジットカードで払った方が良いです。

この機会にシンガポールでクレジットカードを作りましょう。

もしかしたらディスカウント出来るかも

シンガポールの医療費は、ある程度医者側に裁量があります。医者が自由に医療代金を決める事ができます。

なので、事情を話して頼み込めば少し安くしてくれるかもしれません。が、自分がやった訳ではないので、何の確証もありません。。

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