シンガポールでは多くの会社が様々なクレジットカードを発行しており、どのクレジットカードを選べば良いのか迷っている方も多いと思います。ここではシンガポールで発行されているクレジットカードを3種類に分類し、それぞれの特徴を記載したしました。クレジットカード選びに迷われている方の参考になればと思います。
クレジットカードの種類
シンガポールのクレジットカードには様々なタイプのクレジットカードがありますが、大きく分けて次の3種類のクレジットカードがあります。
- マイル系クレジットカード
- キャッシュパック系クレジットカード
- ポイント系クレジットカード
マイル系クレジットカード
その名前の通り航空会社のマイルを集めることに特化したクレジットカードになります。基本的には利用額に応じてポイントを貯め、そのポイントをマイルに変換する形になります。
マイル系クレジットカードのメリット
- 毎月の最低利用額設定がないので、自分のペースでマイルを貯めることができる。
- マイルの上限がないので、使った分だけマイルを得る事ができる。
- シンガポール以外の海外での利用でマイルをたくさん貯めることができる。
マイル系クレジットカードには毎月の最低利用額設定がありません。ある月はS$100/月しか使わなかったが、またある月にはS$1000/月使用したという場合でも着実にマイルを貯める事ができます。
またマイル系クレジットカードには利用上限もありませんので、使ったら使った分だけマイルを貯める事ができます。ですので、毎月の利用額が多い人も安心してガンガンとマイルを貯める事ができます。
マイル系クレジットカードは海外での利用や旅行サイト(航空券やホテル)での利用の際に、よりマイルが貯まるようになっています。頻繁に海外に出張や旅行をする方であれば、マイルが貯まりやすくなっています。
マイル系クレジットカードのデメリット
- マイルに変えるのに時間とお金がかかる
- 変換できるマイルの航空会社に制限がある
多くのマイル系クレジットカードの場合、利用に応じてポイントを得る事になります(例:DBS Points)。そのポイントから航空会社のマイルに変換するのですが、その返還には時間とお金がかかります。また変換にはある程度纏まったポイントが必要となるため、利用額が少ない人であれば、マイルがあまり貯まらない上に、マイルへの変換の手数料ばかりかかります。
貯めたポイントはすべての航空会社のマイルに変換できるわけではありません。シンガポールエアライン等の特定の航空会社に制限されます。
マイル系クレジットカードはこんな人におすすめ
- シンガポール以外の海外での利用が多い人
- 旅行や出張に頻繁に行く人
キャッシュバック系クレジットカード
利用額に応じてキャッシュバックを得る事ができるカードです。キャッシュバックのレートは利用カテゴリーや利用額に応じて様々です。
キャッシュバック系クレジットカードのメリット
- 現金を得る事ができるのでマイルや商品に変換する必要がない
- 利用スタイルに応じて様々な還元率でキャッシュバックを受けることができる。
当然ですがキャッシュバック系カードでは現金としてキャッシュバックを受けることができます。多くの場合、前月の利用額に応じてキャッシュバックを得て、自動的に次月のクレジットカードの請求額から差し引かれます。マイルや商品に変換する必要がなく、自動的に支払われるので何も考えずにキャッシュバックを得る事ができます。
キャッシュバックのレートは各会社やクレジットカードによっても様々です。例えば、食事での利用:6%キャッシュバック、買い物での利用:8%など、個人の消費スタイルに合わせて高還元のキャッシュバック系カードを選ぶことができます。
キャッシュバック系カードのデメリット
- 最低利用額の設定がある
- キャッシュバックに上限がある
ほとんどのキャッシュバック系カードには毎月の最低利用額(S$600とかS$800程度)の設定があります。毎月安定した利用額がなければ、せっかくカードを使ってもキャッシュバックを得る事ができません。
またほとんどのキャッシュバック系カードには毎月のキャッシュバックに上限があります。上限はクレジットカードによって様々ですが、キャッシュバックの総額に上限があるだけではなく、カテゴリー毎にキャッシュバックの上限があるカードも存在します。(例えばCITI BankのCASHBACK カードは、食事、日用品、ガソリン、グラブの4つのカテゴリーで8%ものキャッシュバックであるが、それぞれS$25/月のキャッシュバックの上限があり、最大でS$100/月のキャッシュバックとなる。また最低利用額はS$888/月である)。
キャッシュバック系カードはこんな人におすすめ
- クレジットカードを毎月安定して高額利用する方
ポイント系クレジットカード
カードの利用に応じたポイントを得る事ができます。そのポイントに応じて商品券や食事券、品物に変換することができます。
ポイント系クレジットカードのメリット
- 毎月の最低利用額設定がないので、自分のペースでマイルを貯めることができる。
- 得たポイントは様々な商品券・食事券・商品・マイルに変換することができる。
ポイント系クレジットカードには毎月の最低利用額設定がありません。ある月はS$100/月しか使わなかったが、またある月にはS$1000/月使用したという場合でも着実にポイントを貯める事ができます。
得られたポイントは 様々な商品券・食事券・商品に変換する事が出来ますし、別途変換費用が掛かりますがマイルに変換する事も出来ます。 ポイント系クレジットカードは女性をターゲットにしており、ショッピング(ある特定のお店やオンラインショッピング)でポイントが高還元となります。
ポイント系カードのデメリット
- アイテムに変換する必要がある
得られたポイントは 様々な商品券・食事券・商品に変換する事ができますが、欲しい商品券などがない場合もありますので、事前にどういう物に交換できるのかを調べておくのが望ましいです。
ポイント系クレジットカードはこんな人におすすめ
- 特定のお店の利用やオンラインショッピングなど、ショッピングでの利用が多い方。
どのタイプのクレジットカードを選べばいいの?
マイル系、キャッシュバック系、ポイント系の3つのタイプのクレジットカードがある事を説明しましたが、結局どのカードを選べばよいのでしょうか?
結論としては、「消費スタイルに合わせて複数枚のクレジットカードを利用する」のが良いと思います。
毎月ある程度纏まった額を利用する方であれば、キャッシュバック系クレジットカードでキャッシュバックを得ながら、マイルを貯め、ポイントを貯める事ができます。
因みに筆者はキャッシュバック系クレジットカードとマイル系クレジットカードを併用しています。基本的にはキャッシュバック上限一杯まではキャッシュバック系クレジットカードを利用し、海外出張の際はマイル系クレジットカードを利用しています。特に食事での支払いはキャッシュバックのレートも良いので率先してキャッシュバック系クレジットカードを使用しています。
また筆者の同僚は、日常使いクレジットカードの他に、高島屋での買い物のためにだけDBS Takashimaya Cardを作っています。高島屋での買い物でポイントが得られるだけではなく、セール時に追加で10%オフとなるため高島屋での買い物が多いのであれば持っていて損はないカードです。
シンガポールではクレジットカード作成の敷居が低く、シンガポール人は平均して6枚のクレジットカードを持っていると言われている程です。それ故、多くのクレジットカードがあり、どのクレジットカードを作れば良いのか迷ってしまいますが、それぞれのクレジットカードにそれぞれの良さがあるため、消費スタイルやご利用シーンに合わせて複数枚のクレジットカードを使い分ける事が良いかと思います。
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